二十種競技・世界選手権 参加日記

2019年8月24日 (土)  二十種競技一日目

 朝5時起床。二十種種競技の一日目です。ワクワクしています。本当に20種目やり切れるのか不安ですが頑張ります。

 7時競技場開門なので、6時半から宿でストレッチをして7時に出発。歩いて7時15分ほどに競技場着。7時半まで競技場内をウオーキングしてアップ開始しました。

 二十種競技に参加表明した当時は、「おそらく20種目全部全力は無理なので、全部9割で行くイメージかな」と想像していましたが、実際スタートするに当たっては、長距離は9割のイメージだけどそれ以外の短距離、フィールドは全力で行こうと決めていました。「行けるとこまで全力で突っ込もう」
 それが結果的には悲劇を引き起こしますが・・・

 100mもアップ代わりに軽く走るのではなく、しっかりアップして全開で走ろうと思いました。
 二十種全出場者は52名(年上7人、同クラス4人、年下41人)、U18からM75までです。
 M 55出場者は最終的に4名になりました。日本人2名とフィンランド人2名。しかし人数は関係ありません。あくまでも記録が目標、得点がライバルです。

第1種目 100m

 第3組、M 50とM 55の混合組。朝一まだ肌寒いですが、思い切り全開で走りました。スタートしてすぐトップに立ち、そのまま独走でゴール。

100m 12秒64(+1.6) 858点 

 

(100mの映像はこちらをクリック)

 M 55二十種競技中の100m世界記録達成。

 全出場者52名中15位。



第2種目 走り幅跳び

 一息入れる間もなく、幅跳びピットへ。海外試合の例に漏れずメジャーは無し。時間が無くて結局全助走の足合わせも出来ず。1本目が足合わせ代わりかな。

 助走距離36m70、マーク12m40+12m00+12m30。

1本目 4m90 
 踏切板に乗らず。とりあえず記録残し。
2本目 5m14 
 まずまず。踏切板5cm踏み。
3本目 ファール 
 攻めていい感じだったけど2cmファール。

走り幅跳び 5m14(+1.1) 753点

 2本目の踏み切りで先週痛めた左足首の痛みがぶり返しました。あと18種目持つのか?

 52人中17位

(走り幅跳びの映像はこちらをクリック)

第3種目 200mハードル

 未経験の種目200mHです。ハードル76cm10台、インターバル18.28mです。日本での練習では、29秒78で走っているので、29秒切りは目指したいところです。1台目まで11歩、ハードル間8歩(足が左右交互になる)。

 第3組、M 45M 50M 55混合組でしたが、順調にハードル間を刻んでトップでゴール。

200mハードル 29秒31(+2.2)  883点

3種目合計 2494点

 ハードル、52人中12位

 1種目平均830点というハイペースで順調に得点を重ねています。

(200mHの映像はこちらをクリック)

第4種目 砲丸投げ

1投目 8m79 最低目標の8m50はクリアー
2投目 8m15 1本で終わっても良かったのにあえて投げて失敗
3投目 8m92 気合を入れてまずまずだが9m届かず

砲丸投げ 8m92 566点

(砲丸投げの映像はこちらをクリック)

第5種目 5000m

 長距離に関しては全力で使い切っちゃうと残りの種目が走れないので、余裕を持って走ることにします。目標は、21分〜22分あたり。キロ4分20秒で刻んで後半余裕があれば4分ぐらいに上げたいと思います。
 12時スタート。

 3kmまでぴったり4分20秒ペースで刻めました。恐ろしいほど正確なラップでした(笑)。3kmから少し上げていき、ラスト1km4分を切って走れました。
 ラップは、4分20秒+4分20秒+4分20秒+4分16秒+3分53秒

5000m 21分08秒82 564点

 まずまず予定通り。それほど疲労は残さなかったはずでしたが・・・
 平均心拍169、最大心拍183

 51人中26位

第6種目 800m

 余力を残したはずですが、やはり普段走り慣れない5000mを走ってかなり太ももに負担がきました。
 目標タイムは、2分20秒切り。68秒+72秒予定でしたが、1周目71秒、2周目上げようと思っても上げられず74秒かかりゴール。
 ゴール前、M45の選手が迫ってきたので全力で逃げ切りました。そのおかげで1秒ぐらいは速くなったかもしれないですが、その1秒のためにエネルギーを使い果たしてしまいました。

800m 2分24秒62 848点

 

(800m・300m〜400m地点の映像はこちらをクリック)

 50人中9位

第7種目 走り高跳び

1m36 ○
1m39 パス
1m42 ×○
1m45 ×○
1m48 ×

走り高跳び 1m45 610点

 かなり足に負担がきています。バネもなくなっています。1m42の1回目、踏み切り直前で躓いてしまいました。1m48では踏み切り後、左ふくらはぎが攣ってしまいました。


 

(走り高跳び1m45の映像はこちらをクリック)

 

(走り高跳び1m48・あしを攣るの映像はこちらをクリック)

 48人中24位 

第8種目 400m

 さあ最も得点が稼げる最も得意な種目です。軽くアップをして400mスタート。「on your mark」でスタブロにセットして構えた瞬間、右大腿内転筋が攣りそうになりました。
 「ヤバイ」と思って立ち上がり、再スタート。しかしまた攣りそうになる。スタブロは諦めてスタンディングで行くことにする。

 「set」「start」、2歩目で左ふくらはぎが攣る。力を緩め様子をみながら走る。100m付近、両ハムが攣る。ゆっくりのスピードでしか走れなくなる。「終わったな・・・」と思いながらとりあえず完走を目指す。

 200m付近、太腿両内転筋と両脇腹も攣り、とうとう歩けなくなる。「完全に終わった・・・」

 でもゆっくり足を引き摺りながら歩いてゴールを目指す。「二十種目完走出来なかった・・・」と思いながら「ここでゴールしなかったら完全に100%終わってしまう」「1%でも可能性を残すためにもゴールはしておこう」と思い、足を引き摺りながら4分以上かけてゴール。
 二十種競技では、十種競技と違い各種目ゴールしないと次の種目に進めないというルールがあるのです。

400m 4分29秒50  0点

(400mスタートで攣るの映像はこちらをクリック)

 

(400mの映像はこちらをクリック)

 50人中50位

 生涯で一番長く苦しい400mが終了しました。ゴール後も足が攣って動けません。競技場にいるすべての人が「こいつは終わった」と思ったに違いありません。私自身もそう思いました。
 次の種目のハンマー投げはともかく、10種目め3000m障害は走れることは不可能でしょう。特に障害を跳んだり水壕を跳ぶのは無理でしょう。完走出来ないと明日は出場出来ません。

 しかし希望は捨てず、ハンマー投げに向かいました。すこし待ち時間があったので、少しずつは回復して行きました。でも足に力を入れるとすぐに攣ってしまいます。「攣り防止薬」のコムレケア(芍薬甘草湯)を服用し、水分をたくさん取り、お米をたらふく食べて体力の回復を待ちました。

第9種目 ハンマー投げ

 練習で軽く投げてみる。脇腹が攣りそう、でもなんとか投げられそうです。ハンマー投げも日本では2回転3回転まで練習しましたが、そんな状態ではないので1回転で投げました。

1投目 サークルが滑って右にファール
2投目 15m56。記録が残って良かった。
3投目 15m87

 ハンマー投げ 15m87  206点

(ハンマー投げの映像はこちらをクリック)

第10種目 3000m障害

 投擲場からゆっくりジョグで戻ってきました。だいぶん回復はしてきたようです。ジョグなら出来そう。でも障害をジャンプした瞬間、攣ってしまう不安が一杯です。

 「まあなるようになるか!」
 とりあえずスタートしてみて、ダメだったら途中で諦めようと割り切ってスタートしました。

 日本と違って、水壕がトラックの内側にあるタイプ。日本では基本1周421mで7周と53mですが、1周いくらか解らないし何周するのかも解りませんでした。そして1周目は水壕を通らず、障害もなし。2周目から障害スタート。1000m、2000m地点も解りませんでしたが、元からペースどうこう言っている体の状態ではありませんでしたが・・・

 前半ゆっくりのペースで様子を見ながら走ります。障害も水壕も無事跳べました。日本では13分0秒で走れていましたが、今日は14分ぐらいのペースかな。
 後半、足も大丈夫そうに感じたので少しペースアップしてみました。前にいた笹野さんも抜いていきました。何人か抜いて12人中3位でゴール。

 3000mSC 13分32秒34  704点

 

(3000mSCの映像はこちらをクリック)

 本来の目標としていた13分00秒は大きくオーバーしましたが、今の状態を考えると充分の出来でした。むしろ1時間前の状態を考えると走りきれたことが奇跡だと思います。自分でも信じられません。

 1km通過4分33秒、1.5km通過6分54秒、後半1.5km6分38秒

 平均心拍150、最大心拍164

 50人中22位

 一日目合計得点   5992点

 

M 55 総合得点
1位 6425点 フィンランド・Tuomo
2位 5992点 日本・池野
3位 5331点 日本・笹野
4位 4598点 フィンランド・Jukka

 1位と430点差の2位です。世界記録ペース(7000点)からは大きく外れ不可能になりましたが、日本記録ペース(6100点)には挽回可能で、二日目に回復してしっかり10種目やり切れたら、日本記録も1位奪回も充分可能だと思います。
 なにより「終わってしまった」と覚悟した二十種競技、とにかく二日目に繋げることが出来たのは本当に良かったです。

 競技終了19時半、20時半に宿に帰宅し、シャワーと軽い食事を取って、ブログに記事を投稿して22時就寝。明日は回復して走れるかな・・・


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